人間はいろいろな問題についてどう考えていかば良いのか
人間はいろいろな問題についてどう考えていけば良いのか (新潮新書)
- 作者: 森博嗣
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2013/03/15
- メディア: 新書
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結論は以下の一言として著者によってまとめられている。
頭の中に自分の庭をつくる
人の庭ではなく、自分の庭。そして、それを自分なりに手入れしていくことが大事なのだ。
外から得ることができる情報が肥料や種だとするならば、手に入れたまま雑に庭にまくんじゃなくて、自分で自分が好きなようにアレンジするのが大事なのだ。
セルフマネージメントでも、チームマネジメントでも同じなんだよね。
ルールやプロセスは「庭」みたいなもの。チームの庭をつくらなっきゃね。
本書では「抽象化」がメインで語られている。(抽象化していく過程を「庭をつくる」と表現している感じ)
抽象化は思考を要求する
メンバーや部下に依頼するとき、抽象的にあえて依頼する。そこには相手が思考する隙間がある。その結果、想像を超えたアイデアがでてきたりする。(その逆も、またしかりなので、難しいけど。)
抽象化は一種の「型」だ。だからこその注意点もある。
重要なのは決めつけないこと。 これは、「型」を決めてしまって、そのあとは考えない、では駄目という意味だ。
著者は本書ではできるだけ具体的な例を避けている(抽象化がテーマの1つだから)。そんな中で、抽象的な思考を育てる手法のようなものを紹介しているので抜粋したい。
・なにげない普通のことを疑う
・なにげない普通のことを少し変えてみる
・なるほどな、となにかで感じたら、似たような状況が他にもないか想像してみる
・いつも、似ているもの、喩えられるものを連想する
・ジャンルや目的に拘らず、なるべく創造的なものに触れる機会を持つ
・できれば、自分でも想像してみる
素敵ですね。さて、創造しよう。
ちょっくら、自分の庭で遊んできます。そうだ、今日は積み木で遊ぼう。