リーン開発の現場 カンバンによる大規模プロジェクトの運営
読みました。実例に沿って、学べる良書。
- 作者: Henrik Kniberg,角谷信太郎,市谷聡啓,藤原大
- 出版社/メーカー: オーム社
- 発売日: 2013/10/26
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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以下、個人的なメモ。
★頻繁なリリースの重要性
ある程度のコストはかかるが、リリースしてこそニーズとマッチしていたのかどうか、気がつくことができる。リリースの間隔があくほどバグや思い込みが埋め込まれる機会も増える。小さく頻繁を繰り返すのがいい
★カンバンを進める上でのポイント
キューの数を制限するのが大切。次のプロセスへの負荷的な意味でも重要(いっきに、前のプロセスから仕事がやってきたら、たぶん回らない)
WIP(Work in Progress:作業中)のタスクの数を制限するためには、ときどきいつもと違う作業をメンバーにはやってもらう必要がでてくる。例えば、新しい機能を開発する代わりに、テストしてもらうとか。この部分がもしかしたら現場との意識の差がでるかもしれない。でも、カンバンはチームのものだから、そういう意識を根付かせるための良い機会にもなるかもしれない。
★プロセスメトリクス
・ベロシティ一週間に開発した機能の数
・サイクルタイム1機能の開発にかかった週
ストーリーポイントじゃなくて機能の数をつかうのは、実際はそのストーリーポイントには50%程度の見積もり誤差があったりしたため、うまく使えない場合もあるから。この点に関しては、チームやプロジェクトによりケースバイケースかも。
・累積フロー図
・プロセスサイクル効率=作業日数/経過日数