TQM品質管理入門から学ぶ「品質を改善していくための5つのポイント」
TQM(Total QualityManagement:総合的品質管理)とは?
トップのリーダーシップのもとに組織が一丸となって、顧客が高度に満足する製品を生産したり、サービスをを提供するための一連の活動です。
組織として品質管理をマネジメントしていく上のでポイントをまとめます。
1.当たり前品質を確保することを再認識する
当たり前品質をしっかり確保したうえで、魅力的な品質・質を付加する
組織によっては「当たり前品質」とはどこまでかを定義する必要もあるでしょうが、まずは最低限のゴールを定義することで出発できます。
2.問題があった場合は「応急」と「再発防止」の2つの策を考える
問題に対して対策をとる場合には、直面している問題そのものを解決するための「応急対策」と、類似の問題が二度と発生しないようにするための「再発防止策の二つの側面から対策をとることが必要です
まずは目の前の火を消す。そのあとに、二度と火があがらないようにはどうすればよいのか考えるようなプロセスにすること。これが改善していくプロセスです。多くの組織は「応急対策」を繰り返しています。どうして改善しないのか?と問えば、「応急対策をしなきゃいけないから再発防止策を考える時間がないんだ」と答えが返ってくる感じでしょうか。「応急対策をしている時間はあるんでしょ?」
3.データで語る
「データで語る」ことは創造の第一歩
データをもとにした対策は結果もデータで確認することができる。データで語るからこそPDCA(Plan,Do,Check,Act)のプロセスを自信もってまわあせるようになる。
4.教育・訓練を継続する
よい風土を維持するには?
一度作り上げたよい風土と文化を維持することが重要です。これには、継続的な教育以外に策はありません。スポーツにおいて、基礎体力を維持するには基礎体力のトレーニングを継続的に実践しなければいけないのと同じ理屈です
5.プロセスとツール
プロセスの標準化が必要なのは、製品・サービスの品質・質を安定化させるためです。
QC7つ道具が定量的なデータを取り扱うのに対し、定性的なデータについては新QC7つ道具が役立つ
改善のステップ
- 背景、投入資源、日程、あるべき姿等を整理する(背景の整理)
- 現状を徹底的に調べる(現状の分析)
- 問題の要因を探索する(要因の探索)
- 要因の探索結果に基づいて対策を立案する(対策の立案)
- 対策の効果を検証する(効果の検証)
- 効果がある対策を現場に導入する(導入と管理)