覚えてる あの衝撃(ザハイロウズ ツワー96 キングビスケットタイム 新潟公演1996年5月17日 新潟フェイズ)
中3の時にブルーハーツにはまった。
でも、ブルーハーツはその年にはもうバラバラだった。
高校生になった僕はそれでもブルーハーツを聴きながら日々を過ごしてた。
そんなときに耳と目に飛び込んできたハイロウズ。そして、地元でのライブ。
僕はドキドキしながらライブハウスへ向かった。
指定席で、たしか7列目ぐらい、まあまあ、よく見える。
当時はまだ発売されてなかったタイガーモービルの曲もセトリにはいってた。僕が最強に好きな「俺軍、暁の出撃」もここで初めて聴いた。カミナリなんてもんじゃなかった、衝撃だった。
でも、本当の衝撃はアンコールの時に起こった。
ヒロトが言った。「椅子、邪魔じゃないか?」
指定席用にベンチが置かれていた会場は、本来はオールスタンディングのライブハウスなのだ。
ヒロトの指示に合わせて、観客が協力してベンチを脇によせていく。
会場はオールスタンディングのライブハウスに戻った。
ライブは再開する。
当然、ごちゃごちゃになったし、圧縮もすごかった。小さかった僕は流れに流された。
流された先に、最前に出てきた。
目の前にマーシー。
マーシーはピックを投げる。
僕はキャッチする。
たしかに受け取った。
また、ごちゃごちゃに戻る。
熱狂のうちにライブは終わった。
汗だくでライブハウスを出たときに吹いた心地よい風を僕は忘れない。
『本能寺ホテル』を観て感じた徒然
自分のやりたいことって何だろう。読んでいる あなたのやりたいことは?そして、それをやっていますか?やっていませんか?
自分探しの旅なんて概念はきっと遥の昔からあるはずだ(主演の、綾瀬はるか と 遥 をかけたわけじゃない)。その旅で自分を見つけた人はいるのだろうか。その旅はどこに行くのがいいのだろうか。遠いほうがいいのか。
もし過去に行けたら、それは自分探しの旅としては上等なものだろうなって思う。
僕は映画を見ながら、自分のやりたいことを考えていた。
ない。
そんなものない。目標とかあったけど、それはやりたいこととして堂々と言えることじゃなかった。でも、考えてわかった、自分が望んでいるのは自分がドキドキすること、充実を感じること、他者を喜ばすことだった。
シンプルだけど。
そのことに従おうと思った。
感情で動くから、感動なんだろうな。
この映画の綾瀬はるか演じる倉本はイライラするぐらいたまに感情で動く。でも、それは、きっと自分が忘れていたことだなって思う。
やりたいこと、やろう。できれば、今すぐに。
『非衛伝』を読んで感じたつれづれ
「映像化が不可能な作品」って言われる作品がたまにあって。
例えば、SFの話しで、宇宙船バーンみたいなCGでやるにしても大変みたいな作品だったり。
例えば、推理諸説でよくある叙述トリックのようにそもそも映像化したら一瞬でばれてしまうもの。それでも、監督やプロデューサーが知恵を絞ったり、多額のお金を使ったりでなんとか映像化してるものもある。
叙述トリック(こう書いてしまうとネタバレなんだけど……)のイニシエーションラブはけっこう上手に映画化してたと思う。
そして、この『非衛伝』も映像化が難しい作品だなって思った。理由はシーンがほとんど、主人公であり英雄であり魔人である空々空の部屋での会話のみだからである。
本作で扱っている題材には宇宙、木星、太陽などもでてくる話しなのに、シーンとしては、映像としてはとても地味なものだ。そういう意味でも「映像化不可能な作品」だ。(一部、逆にダイナミックすぎて映像化困難なシーンもでてくるけど)。
それでも、ほとんど会話、空々空の交渉が続く物語なのに、Kindleで6000ページあっても一気に読みきりたくなるのがこの作品のすごいところかもしれない。
交渉をし続ける主人公だけど、人間の人生だって、似たようなもんだなって思いながら読んでました、とさ。
ゼウスの法廷
裁判官と妻の話し。
裁判のシーンがとてもリアル。
人が人を裁くことについて考えさせられる作品。法廷で裁判官は全知全能の神であるゼウスみたいな存在だ。でも人間はゼウスになれない、だって人間だから。
だからこそ起きた問題と、人が人を裁くことについて考えさせれる作品。
僕個人としては、裁判官をさばいているわけではなく、選択の補助をしてあげてるだけなのだ。でも、さばいていると思い上がってしまうと、勘違いからねじれが生まれ事件が起きてしまうのかもしれない。
もし人間をさばける存在があるならば、それは、その人間自身だけなんだろう。
この作品での、裁判官も罪を犯した人も、そんなことに最終的には気がついているように感じました。
考えさせてくれる良い作品でした。
(脚本家的なメモ)
・裁判のリアル描写が素晴らしい
・最後のスローシーンと衝撃(?)のラスト
・主要な女性と男性の性格を表現する細かいシーンが秀逸
- ジャンル: CD・DVD・楽器 > DVD > 邦画 > その他
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- 価格: 3,488円
疾風ロンド
疾風ロンド を観てきました。面白かった!
http://www.shippu-rondo-movie.jp/
東野圭吾さん原作の映画。
監督は吉田照幸さん
脚本はハセベバクシンオーさん
主演は阿部寛さん
以下、メモ的感想。
☆トップシーン
スキー場の空撮と、スキーの滑走シーン。
映画だぜ!的な始まり。
ベタだけど、「お!」ってなるね。
☆映像的良かったシーン
大島優子さんとムロツヨシさんの、スキー場を滑走しながらのチャンバラ(?)シーン。
まさに映像で魅せるシーン。
カッコいいし、かなり良かった。
☆キャラクター
当たり前に皆、良いキャラだった。阿部寛さん演じる主人公にイライラさせられたけど笑
ストーリー上はしょうがないけど、柄本明さん演じる所長が登り詰めてるわりに薄っぺらい笑
☆感情の変化
阿部寛さん演じる主人公の感情が動く流れ、素敵だった。
それ以外にも息子、大島優子さん演じるスノーボーダーの心情変化も好き。
☆印象に残ったシーン
阿部寛さん演じる主人公が自分の行動を振り返り悩むシーンで、主人公は窓に映る自分の姿を見る。
ただそれだけなんだけど、そのワンシーンをあえて入れるのがすごい。
映像で心情を見せるシーン。脚本家志望として勉強になります。
☆総じて、、、
面白かった!
(ネタバレ注意)デスノート Light up the NEW world
あらずじ
「デスノート」を使い、"キラ"として多くの犯罪者を「粛清」した夜神月と、彼の「暴走」を止めるべく自らの命を懸けて立ち向かった世界的探偵"L"(エル)。二人の天才による壮絶な頭脳戦が繰り広げられた「キラ事件」から10年後の、2016年。ロシアのウォール街や日本の渋谷など、世界各地でデスノートによるものと見られる変死事件が同時多発。更に、パソコンやスマートフォン等のあらゆるデジタルデバイスに、"キラ"を名乗る人物から「デスノートを手に入れろ」と呼び掛ける謎のメッセージが配信される。「キラは復活したのか?」かつての恐怖を思い出した人々は大混乱に陥る。
日本のキラ対策本部は「デスノート対策本部」と名を変えて存続しており、「三島創(みしま つくる)」を筆頭とした新メンバーたちがデスノートを発見・確保するために奔走する。
その頃、“ Lの正当後継者 ”「竜崎(りゅうざき)」は或る出来事によりデスノートが地上に6冊存在することを知り、デスノート対策本部と合流、捜査に協力し始める。
そして、ネットワークを通し世界の行く末を眺めている若者・「紫苑優輝(しえん ゆうき)」も、自らが「神」と信奉するキラのために行動を開始した。
今度のデスノート所有者は誰なのか。「死神」は所有者と共にいるのか。6冊のデスノートが全て一つに集まった時、何が起きるのか。謎に包まれた混迷の時代、三人の天才たちは知力と死力を尽くし、熾烈なノート争奪戦に身を投じていく。
雑多なネタバレ感想。
原作のルールを使ったりもしてる点は悪くはなかった。
・6冊のデスノート
死神がそれをばらまく理由を「死神大王」の政策(?)としていました。
まぁ、ここはひっかからなかったかな。理由付けとしてはありかなと。
・7冊目以降のデスノートは効果がいない=6冊を封印すればデスノート事件はもう起きない
これは、デスノート集める良い理由になっているかなって感じました。
・ライトもLも遺伝子を残してた・・
このへんから「うーん」って感じ。Lはなんかまだわかるけど、ライトも後継者をつくろうとするかな・・・。
ただ、本当にライトが子供を残していたとすると死の間際にその様子を微塵も見せなかったなら、素敵に思えてきた。
・デスノート争奪戦
たくさん感想でてるけど、頭脳戦がぜんぜんなかった。
・「おお!」って思ったシーン
“ Lの正当後継者 ”「竜崎(りゅうざき)」もデスノート保持者で、
外にでるときは毎回、所持権を放棄して記憶をなくし、家のライトのスイッチにノートを貼っておいて記憶を取り戻すという仕組みはよかった。
・でも…
竜崎は新生キラ(紫苑)に捜査の一環で送ったビデオに、ノートを持っているメッセージを隠すけど、
竜崎が外でるときに記憶をなくしているとすると、このビデオをいつ撮ったんだよ、とか。外でこのビデオ見て、何も思わないのか、
とか疑問がたくさん・・。
・三島創(東出昌大)
真の新生キラ。これまた記憶をなくしてみましたパターン。
作戦はおざなりすぎて、普通に拳銃で殺されそうになるという・・・。
もっと、ひっそり使えばいいのに。
・紫苑(菅田将暉)
この人のクラッキング能力がある意味でデスノートよりもすごい。ある意味で、現在のメッセージなのかもしれない(言い過ぎ)
顔と名前がわかれば、ネットを駆使すれば、(社会的に)殺せるよってことなのかもしれない。
借王(シャッキング)
観たあとに知ったけど、シリーズものになっているやつだった。
バブル崩壊後の日本で、何億の借金を返すために
詐欺的なことをする話し。
カットバックが多く使われていてドキドキ感が高まる演出。
※カットバックは、追っているヤクザ、慌てている追われている側がいる部屋、みたいな2つのシーンを交互に展開して、近づくヤクザの緊迫感を演出する!みたいな手法
もう1度、大どんでん返しあるのかなって思ったけど、すんなり終わった感じでした。
観ている人がパターンに気がつき始めてるからこそ、最近の映画はどんでん返しからのどんでん返しみたいなのが多いのかなって思ったり。
関西弁はいいなって思いました(自分が書く脚本にも、そういうキャラいれたいって思った)