良い会議のためのファシリテーション3つのポイント
ファシリテーションとは?
ファシリテーション(英: Facilitation)は、会議、ミーティング等の場で、発言や参加を促したり、話の流れを整理したり、参加者の認識の一致を確認したりする行為で介入し、合意形成や相互理解をサポートすることにより、組織や参加者の活性化、協働を促進させる手法・技術・行為の総称。(WIKIPEDIAより)
つまりは、良い会議にするための技術・手法です。
では、良い会議とは? 以下のようなものと考えるといいです。
参加者の意見を十二分に引き出し、意思決定が実現できること。出来れば設定時間以内に。
科学反応を起こし、決め、行動につながる。(できれば迅速に)です。
そのような良い会議にするために会議中に意識すべき3つのポイントが以下です。
(1)ゴールを明確にする
できるだけ具体的に。どこに向かって走るのか、参加者が向いている方向を合わしやすいようにゴールを明確にします。
例:XXの対応方法を決定する
(2)議論をドライブ(発散→収束)する
発散と収束。
発散:まずは意見をださせます。そのために、話しのきっかけとしてフレームワークを使ったり、名指ししたりして、意見をだしてもらい盛り上げます。
収束:次に、認識を合わせ、見える化し、論点に集中します。
(3)ラップアップする
最後に要約を見せます(言います)。ここでは「決まったこと」と「次のアクション」を確認しましょう。メンバーの様子、納得しているかも観るといいです。必要に応じて補足することが大切です。
上記が良い会議するためのファシリテーションの3つのポイントです。
もちろん、会議の前に以下の2つを強力に意識しておくことが大切です。
・ゴールの設定
・論点の明確化
読んだよ=>99%の人がしていないたった1%のリーダーのコツ
性格の違いを大事にする
そのための分類の一例。
ピーター・ハニーとアラン・マムフォードの「4つのラーニングスタイル」
【行動派 Activist】「iPadがでた!誰よりもはやく買おう」
・・・アイディア豊富ですぐ動くが、飽きっぽい
【反映派 Reflector】「周りがiPadをもちはじめた。自分も買おう」
・・・慎重に周りを見て自分の意思決定するが結論がでないことも
【理論派 Theorist】「iPad?新技術は?価格設定は?」
・・・観察・分析そして理論化するため、論理的ではあるが発想に広がりがない
【実用派 Pragmatist】「iPad?もつメリットは?」
・・・常にメリットを考える。結果として実行はするものの、オープンな議論や熟慮が苦手。
多様性を意識する
メンバーの組み立ての際は、チームの多様性を意識するようにすること。もちろん、水と油みたいな人がいれば、一緒のチームにすることのデメリットみたいなものも考慮しないといけない。
2軸でチームを考える
リーダーはチームを前進させるとき、その仕事を、次の二軸で考えます
①チームとして「やるべき」か「やるべきでない」か
②チームとして「やりたい」か「やりたくないか」か
能動的なチームをつくるための問いかけ
たとえば通常の報告・連絡・相談のときは、「あんたはどう思いますか?」「あなただったらどうしますか?」「私に何をしてほしいですか?」とメンバーに問い続けてみてください
その他ポイントメモ
・イエスマンに注意する
・感情的にならない
・感謝を伝える
メンバーがトラブルの一報をもってあなたのところに駆け込んできたら、まず「ありがとう」と言うようにしてください
・悪い話しは対面でする
・チームを守る
・「私たち」と言う
・現場をみる
・できるだけ手順化する
・悪口は言わない
リーダーたる立場に立った人は本人がいないところでメンバーの悪口を口にしてはいけません。
・メンバーの顔をつぶさない
・とにかく決める
リーダーの仕事とは「決める」こと、そしてその結果を「伝える」こと
・失敗してもチャンスを与える
・昔話をしない
・リーダーの靴をはかせる(視点をあげてもらう)
If you are in my shoes, what would you do ?
・ため息をつかない
・いつでも暇をよそおう
・孤独は受け入れる「リーダーは孤独」
・他人を頼る
孤独なリーダーだからこそ、相談相手が必要です。(先輩や専門家の意見を訊きましょう)
・メンバーと接するときには「性善説」でありたい(仕事は最終的に人と人のつながり)
読んだよ=> IMPACT MAPPING
IMPACT MAPPING インパクトのあるソフトウェアを作る
- 作者: Gojko Adzic,ゴイコ・アジッチ,平鍋健児,上馬里美
- 出版社/メーカー: 翔泳社
- 発売日: 2013/12/19
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
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読みました。英語版は以下からダウンロードできます。
インパクトマッピングは、組織がソフトウェアを使ってインパクトをつくり出すための戦略的プランニングの手法であり、(中略)、ビジネスとデリバリをぴったり整合させることで、より良い計画とロードマップづくりを支援する。
です。プランニングツールと考えていいかと思います。
そして、インパクトマッピングはチームビルディング手法を基礎にしていることもありチームでの対話を良くする効果もある。また、「仮説」を可視化することが可能なため、その伝達やそれをもとにしたディスカッションが可能となる。
では、どうやって作るのか?
次の4つの質問に答えることで発想を広げていくマインドマップ。
1.なぜ(WHY)?
2.誰が(WHO)?
3.どのように(HOW)?
4.何を(WHAT)?
WHOのポイント
・主要アクター:製品によってゴールが満たされる人
・2番目に重要なアクター:製品にサービスを提供してくれる人
・舞台裏のアクター:関心はあるが直接利益もなく、サービスも提供しない人(決定権をもつ上層部など)
HOW(インパクト)のポイント
アクターのビジネス活動にのみ注目すること。また、行動自体ではく、できるだけ行動の「変化」を書くこと。そして、現状の行動からどう変わるのか、を具体的に示すこと
ユーザーストーリーでスコープを管理
As a [WHO], I want [WHAT] So that I can [HOW}
メトリクス
インパクトマッピングのHOWやWHYには進捗が計れるようにメトリクスをつけるのが良い。ただし、以下の引用のような注意が必要
チェックしよう:「計画とはまったく異なるデリバリーのスコープで、メトリクスのカギとなるターゲットに到達したら、それは結果的に成功となるのだろうか?」という答えは?
もし答えが「NO」なら、今持っているメトリクスは正しくないとう証拠だ。最初からやり直し!
Lean/リーン 概要メモ
Wikiとかの定義とかは以下。
リーン生産方式(リーンせいさんほうしき、lean manufacturing、lean product system、略称LPS)とは、1980年代にアメリカのマサチューセッツ工科大学(MIT)で日本の自動車産業における生産方式(主にトヨタ生産方式)を研究し、その成果を再体系化・一般化したものであり、生産管理手法の一種である。
製造工程におけるムダを排除することを目的として、製品および製造工程の全体にわたって、トータルコストを系統的に減らそうとするのが狙いである。
参考:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%83%B3%E7%94%9F%E7%94%A3%E6%96%B9%E5%BC%8F
以下はメモ。
簡単に言うと
リーンスタートアップの本質をわかりやすく説明すると、「地図を捨ててコンパスを頼りに進め」ということになる。
市場の変換を敏感に感じ取るコンパスを手に、しなやかにプロダクトの方向性を変えていったほうがよい。
どんなプロセス?
基本は、構築-計測-学習のフィードバックプロセス
アイデア⇒構築する⇒製品⇒計測する⇒データ⇒学ぶ
・ループに要する時間を最小にすることが大切
できるだけ早く実用最小限の製品(MVP Minimum vialble product)を作る
ピボットを扱う
ピボットとは、単に変化を勧めるものではない。製品、ビジネスモデル、成長のエンジンに関する根本的な仮説を新たに策定し、それを検証できる構造の変化をピボットと呼ぶのだ。これこそリーンスタートアップ方式の肝だといえる。
こういう工夫をしたりする(具体策)
・着手から終結までの日数を計測する(横軸が要求番号、縦軸がかかった日数のグラフ)
・チャレンジ目標は未来を予測するのではなく、未来をたぐりよせる(プルする)ものである。(必ずしも、SMARTである必要もない)
・コンウェイの法則「システムを設計する組織は、その情報伝達の構造をまねた設計を生み出してしまう」
・プル型スケジューリング
システムの制約ともとい、制約に適応できるように立てたスケジュールがプル型スケジュール(スケジュールの制約にもとづいたビル設計をするようなことを、プッシュ型スケジューリング)
・やらないリスト やりたくないリスト をつくる
リーンなソフトウェア開発
リーンの原則
1無駄を排除する
2品質を作りこむ
3知識を作りだす
4コミットメントを遅らせる
5早く提供する
6人を尊重する
7全体を最適化する
他のメモ
http://yugu9.hatenablog.com/entry/2013/11/18/111802
参考にした書籍
- 作者: エリック・リース,伊藤穣一(MITメディアラボ所長),井口耕二
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2012/04/12
- メディア: 単行本
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- 作者: Mary and Tom Poppendieck 著、依田光江翻訳、依田智夫監訳
- 出版社/メーカー: アスキー・メディアワークス
- 発売日: 2010/10/09
- メディア: 単行本(ソフトカバー)
- 購入: 3人 クリック: 99回
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読んだよ→アジャイルと規律
アジャイルと規律 ?ソフトウエア開発を成功させる2つの鍵のバランス?
- 作者: バリー・ベーム,リチャード・ターナー,ウルシステムズ株式会社,河野正幸,原幹,越智典子
- 出版社/メーカー: 日経BP社
- 発売日: 2004/08/05
- メディア: 単行本
- 購入: 10人 クリック: 112回
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読書メモ
・アジャイルの一つの目標は「変化を受け入れる」こと。
変化を利用する技法を使えばよい、要求がどんどん変わっていくならば、イテレーションを短くして、現在の要求セットを満たせる最小限のものを実装すればよい
・小さなチームと大規模なプロジェクトとの間ではより詳細な作業計画が必要。要するにバックログはある程度、初期にでそろっている必要があるのだ。(内容の変化はそのあと許容するとしても)
「ストーリーが完成したとみなすために、これだけは事前に完了しておく必要があるというタスクの詳細な一覧を作成し、それを定期的かつ誠実に監視する」
・アジャイルチームとして、規律とアジリティのバランスが大事であり。把握しながら、チームをImproveしていくことが大事なのだ。
アジリティ | |||
低 | 高 | ||
---|---|---|---|
規律 | 低 | 階層的組織 | 偉大な組織 |
高 | 官僚的組織 | 起業家的組織 |
箱根にいってきたよ
プロジェクトファシリテーション実践計画 を読んでみた
リンク
http://objectclub.jp/download/files/pf/PlanningGuide.pdf
ポイントは以下だと思った。
毎週計画をつくる
リスク軽減や見通しを明るくするため一週間単位で動く。XP的ですね。