作業時間の実績入力は必要か?
今の現場では、1~2週間の繰り返し(計画⇒設計・開発⇒デモ⇒振返り。これを1スプリントと呼んでいる)で開発を行っています。
作業はチケットベースになっていて、最初の計画でこの1スプリントで実施することを簡単に見積もりして決め、スプリントを実施しています。
スプリント中は、決めたチケットの作業をしてもらっているのですが、そこに実作業時間を記録してもらっています。
さらに、スプリントで決めたチケット以外のタスク(バグ修正やオペレーション等)があれば、それについてもチケットに作業時間を記録してもらっています。
誰がどの作業を、どのぐらいの時間かけているのかがわかるような状況です。
(もちろんツールで自動集計です。ツールさまさま)
で、この方法を隣の部署のチームに紹介したときに以下のような質問がありました。
いちいち面倒じゃないか?
個人の作業時間をトラッキングする意味はあるのか?
ごもっとも、だとも思いました。
作業時間なんか関係なく、出来たものだけで会話できたらきっともっと幸せなのでしょう。何より面倒なことをできればしたくないし。
実績入力してもらうことのマイナス面は以下のようなものがあると思っています。
・面倒だ
・管理されている感じする
・スプリント以外のタスクも全部チケット用意して作業時間記録するの?
なんのために作業実績を記録するのか?それがチームみんなで合意できているかどうかが大切なのかと思いました。
うちは以下のような目的で記録しています。
スプリントの作業にきちんと時間を割り当てられているのか知るため。
作業時間の記録が想定より少ない場合はなんからの作業ができない要因があるはずで
それを取り除いてあげなきゃいけないとすぐにわかる。(ブロッカー検知)
(全員が朝会とかで、そういう状況を明確に教えてくれるならば不要ですが。記録してないと本人すら気がつけないケースもあると思うのです)
逆に無理をしすぎている人がいれば、それにも気がつける。
「あえて」の無理なのか、ただ作業があふれちえるのか確認できると思っています。
自分なりの結論
あらためて。会話は大切だし、会話すれば、誰が困っているかなんてわかるから
作業時間の記録なんて不要なことかもしれない。
けれど、コミニケーションが苦手な人にとって、こういう会話のきっかけ、自分たちを知る道具があるのは悪いことではないと考えています。
そのための作業時間の記録です。
他のマイナス面に対しての考え方
>・スプリント以外のタスクも全部チケット用意して作業時間記録するの?
これはやり方、考え方色々あると思うけど、バグ作業時間記録用チケットを作ったりしてそこにまとめて記録してもらったりしています。それで、実はバグが多すぎてスプリントの作業に集中できないとかもわかるのです。
大きな意味で会話するための作業記録なので以下とずれていないと思っています。
トラッキングが目的になっていないことが大切かなと思っています。
Individuals and interactions over processes and tools