MW - ムウ-
『残酷』さについて考えさせられた。
玉木宏演じる「結城」は高い知能を持つ猟奇殺人犯。
家族の前で家族を殺したり、
助けようとする行動が、その相手を殺してしまう結果になるようにしたり。
『残酷』な殺しをしていく、かなり、あっさりと。
動機は過去の事件で、その過去の事件をめぐって物語は進行していく。
でも、最後、本当の黒幕を「結城」は殺さないままで終わる。
ただ、『いつでも殺せる』というメッセージを残して。
死の恐怖を永遠にもたなければいけない黒幕。
もしかしたら、一番残酷なことをさせれているのかもしれない。
永遠の死の恐怖。
※途中、映画っぽい派手なシーンもあるけど、派手さより「結城」の精神面とか残酷なところとかもっと描いて欲しかったなとも思いました。
※幼馴染の牧師っぽくない牧師も、追いかけ続ける刑事もキャラがそこまで強くなく「結城」の引き立て役としては弱かったかな。「結城」と対等に対立できる人がいると物語がくずれてしまう気がするのでしょうがないけど。